RedesZone

背景

ADSLZone Groupは、2003年にITフォーラムとして発足しました。数年にわたって、バーティカルサービスを打ち出してきており、これにはネットワーク、セキュリティ、ストレージを専門とするウェブサイト、RedesZoneが含まれます。

課題

最近、RedesZone取締役であるSergio de Luzは、VLAN対応なしのキャリアルーターおよび複数のスイッチによる、ホームでのローカルネットワークを構築しました。彼のSOHOは、製品のテストおよび個人使用(コンピュータおよびスマートTVなど)を対象としたセグメント型ネットワークへのアップグレードが必要とされました。Sergioは早い時期から、pfSenseによるルーターの仮想化が彼の使用シナリオに最適なソリューションであり、また単一障害点を回避できることに気付いていました。加えて、SergioはHome Assistant（ホームオートメーションソフトウェア）をインストールするサーバーを求めていました。

両方の挑戦に対するソリューションはpfSense専用のハードウェアを入手することでしたが、それには10GbEカードを備えたサーバーの購入、メインの仮想化サーバーとして稼働できるオペレーティングシステムのインストールが必要でした。これはハードウェアおよび電気代の両方で多くのコストがかかります。

ソリューション

Sergioは、Virtualization Station上で稼働するpfSense 、および Container Station上で稼働するHome Assistantを備えたメインの仮想化ルーターとして、QNAP製のライントップのデスクトップNASである TVS-h1288Xを選択しました。

TVS-h1288Xの特徴

- Intel Xeonプロセッサは6 コアと12スレッドを備え、いくつかのVMを同時に管理するのに十分なパワーを有しています。
- 64 GB RAMは現在の使用には十二分ですが、将来の業務拡大に向けて128 GBまで拡張可能です。
- 12のドライブベイおよびデュアルM.2 NVMeが、IOPSの性能を向上させるVM稼働に対応し、ストレージボリュームの遅延を減少させます。
- デュアル10GbE ポートおよび4つの 2.5GbEポートを標準装備しています。

パワフルなTVS-h1288Xにより、ハードウェアの問題を生じずにpfSenseまたはHome Assistantといった複数のVMが稼働可能になりました。また、Sergioにとって、Cat 8ケーブルでフル10Gbネットワーク性能が実現しました。

もちろん、NASはファイルサーバーとしても稼働し、Sergioは Hybrid Backup Sync を使ってファイルのバックアップを取っています。また、パブリッククラウド もHybridMountを使って、容易にNASにマウント可能です。

Sergioは通常、NASをウェブGUIで管理していますが、SSHサーバーも有効にし、コマンド経由での実行に備えています。

結果

Sergioは、TVS-h1288XがQuTS heroオペレーティングシステムとpfSenseの数回のアップデートを含め、6か月以上にわたって24時間無休で稼働していると述べています。ネットワークは安定しており、ローカルでは10 Gbpsで、pfSenseによるVLANルーティングで4.5 Gbpsを実現しています。

Sergioは、NASを企業IT全体の心臓部として使用するというシナリオが、サーバーが位置するオフィスに行かなくても済むので、在宅で作業するその他のIT専門家にとっても有益であると確信しています。